学生の書
小学五年生「世界」
きれいな線で伸び伸びと書いています。「世」を横長に、「界」を縦長にして二文字をバランスよく半紙の中に配置しています。
中学二年生「山下りて人なつかしや夕蛙」虚子
流れよく”かな”が書けています。特にひらがなのやわらかな線がとても良い。
高校三年生「虚室有餘間」(虚室餘間有り)
「がらんとした部屋はゆったりとしていて静かである」という意味。草書で書いています。一文字をずっとつながった線で書くところが多くなりますが、筆が良く動いていてやわらかさも出ています。
大人の書
「福縁善慶尺璧」(草書)
穂先を生かしてやわらかい線質で書かれています。「善」と「璧」が縦に伸びる字ですが、他の字とのバランスもとれていてまとまっています。
「福縁善慶尺璧」(楷書)
画数が多い字が並ぶ難しい課題ですが、一画一画をていねいにしっかりと書いています。それぞれの字の形も中心がとれ、まとまっています。