小学4年生の一字課題「永」
「永」は「永字八法」といって、書道に必要とされる基本の技法8種類が「永」の中に含まれていると言われています。
点、はね、はらいなどがきちんと書けています。全体の字のバランスも良くとれ、元気に書けました。
小学6年生の課題「温度計」
大きく伸び伸びと書けました。また、「温」の窓の大きさや「計」のごんべんのバランスなど細かいところにも注意をはらってていねいに書けています。
中学2年生のかな課題「うぐひすの笠おとしたる椿かな」
松尾芭蕉の句です。庭先でうぐいすがさえずっている、そのさなかに、まるでうぐいすが花笠を落としたとでもいうように椿の花がポトリとおちた、という意味です。全体のちらしが美しく、余白が生きています。ひとつひとつの文字をていねいに書いています。
高校一年生の課題 「驚天動地」(きょうてんどうち)
天を驚かし地を動かすほど世間をあっと驚かせることをいいます。「驚」は縦長、「地」は横長の字形で4文字のバランスのとり方が難しい課題ですが、うまく4文字をおさめています。また、力強い線の中に行書のやわらかさも出ています。
「菜重芥薑海鹹」(行書)
「野菜は芥(からし)と薑(はじかみ)を珍重する。海の水は塩からく・・・」という意味です。横画の多い字が多く、半紙の中に6文字をバランスよく入れるのが難しい課題でしたが、伸びやかな作品となりました。。中心もきちんととれています。
「菜重芥薑海鹹」(草書)
よく書き込んでいて、筆がなめらかに運ばれています。線の強弱も生きていて、リズム感のある作品に仕上がっています。
「新寿万福」
「新しい年におめでたい幸福が多いことを祈ります」という新年の言葉です。やわらかい線で流れのよい作品です。「寿」は形の取りにくい字形ですが、きれいにまとまりました。