2024年の書初め展

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麗香の作品

「萬壑雲」(ばんがくのくも)

萬ー隷書 壑ー草書 雲ー金文 の異なる書体を組み合わせた破体の作品です。

萬壑は「多くの谷」の意味。「雲」を動きのある書体にして、谷にかかる雲を表してみました。


「秘すれば花なり」

秘ー篆書

世阿弥の言葉です。この「花」とは見る人に感動を与える力のこと。初めからすべてを見せないで、ここぞという時に見せることで価値が高まるという意味です。


「人も惜し人も恨めしあぢきなく世を思ふゆゑに物思ふ身は」

人ー隷書、篆書 世ー篆書 身ー隷書

「人」がふたつ出てくるので書体で変化をつけました。



学生の作品

「たから」

元気よく、しっかりと書けました。

「お年玉」

 きれいな線で伸び伸びと書けています。


「正月の空」

力強い線で書けています。

「太平の春」

一画一画をていねいに書いています。

 


「平和の光」

きれいな線で力強く書けました。

「光る大地」

しっかりとした線でていねいに書いています。


「初山新雪」

四文字のバランスがよく、きれいに書けました。

「天長地久」

行書のやわらかさがよく出ています。


「万古清風」

伸び伸びとやわらかい線質で書けました。

「寂然不動」

全体の流れが良く、やわらかい線できれいに書いています。



大人の書(色紙)

「迎福」

げいふく:よこしまなものを除き福を迎えること

「清嘉」

せいか:おめでたいこと


「神楽」

かぐら:神をまつるために奏する舞楽

「榮安」

えいあん:おだやかでやすらかな様子


「松緑」

しょうろく:松の緑

「舞初」

まいぞめ:新年に初めて舞うこと


「和気動」

わきうごく:のどかな気がおこる

「春雲」

しゅんうん:春の雲


「新陽」

しんよう:新春

「四海春」

しかいのはる:まわりのすべてのものが春めいている様子


「福寿草」

ふくじゅそう

(春の訪れを知らせるように咲く福寿草は、新年を祝う花とされています)

「初夢にふるさとを見て涙かな」

 


「獅子舞は入日の富士に手をかざす」



大人の(掛け軸)

「秋風にたなびく雲の絶え間よりもれいづる月の影のさやけさ」



「月見ればちぢにものこそ悲しけれ我が身ひとつの秋にはあらねど」


「みわ山をしかもかくすか春霞人に知られぬ花や咲くらむ」


「夏山に鳴くほととぎす心あらば物思ふ我に声な聞かせそ」


「千々の春よろづの秋にながらへて月と花とを君そ見るべき」


「青葉さへ見れば心のとまるかな散りにし花の名残と思へば」


「もみぢ葉の流れてとまる湊には紅深き浪や立つらむ」


「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」


「夕顔の花にさめたる暑さかな」


「よどみなく葉月の蝉の鳴きにけり」


「暮れてひの涼しさたのむ土用かな」


「戸をたたくたぬきと秋を惜しみけり」


「山寺に線香燃ゆる日永かな」