2022年1月の作品展の展示作品



麗香の作品

「寶船」(たからぶね)

寶――篆書 船――草書

「寶」は「宝」の旧字体です。家の中に宝石や土器や貨幣があることをあらわしています。

 



大人の作品

「春寒」(はるさむ)

春になってからまたぶり返す寒さのこと。


「春霞」(はるがすみ)

春に遠くの景色が薄雲がかかったようにみえること。


「長楽」(長楽)

楽しみが長く続くこと。


「迎福」(げいふく)

福を迎え入れること。

 


「永寿」(えいじゅ)

命が長いこと。


「淑氣」(しゅくき)

新春のめでたくなごやかな雰囲気のこと。


「麗日」(れいじつ)

うららかな春の日。


「掛柳」(かけやなぎ)

正月の茶会の床飾りで、しだれ柳を輪にして青竹の花筒に長々と生ける。


「瑞雲」(ずいうん)

おめでたいことの前兆として現れる雲のこと。


「幽静」(ゆうせい)

奥深く静かなこと。


「雪解」(ゆきげ)

暖かくなって積もった雪がとけること。


「至慎」(ししん)

至――篆書 慎――行書

もっとも慎み深いこと。


「山焼」(やまやき)

山――金文  焼――行書

春になって野山の枯木や枯草を焼くこと。


「初桜」(はつざくら)

咲いてまもない桜の花のこと。


「天真」(てんしん)

自然のままで飾りけのないこと。



みち遠み今日越え暮ぬ山桜花のやどりを我にかさなむ

花誘ふ名残を雲に吹きとめてしばしは匂へ春の山風


夜半に吹く嵐につけて思ふかな都もかくや秋は寂しき

吉野川もみぢ葉流る滝の上のみふねの山に嵐吹くらし


ながむれば衣手涼しひさかたの天の河原の秋の夕暮

天の原雲なき宵にひさかたの月さへ渡るかささぎの橋


夜半に吹く嵐につけて思ふかな都もかくや秋は寂しき

色かはる萩の下葉をみてもまづ人の心の秋ぞ知らるる


泉川ははその森に鳴く蝉の声の澄めるは夏の深さか

夕顔や竹焼く寺の薄煙


鐘の音物にまぎれぬ秋の暮

木枯らしや海に夕日を吹き落とす



学生の作品

幼 「こま」

大きくかけました。「ま」の三角形は筆がよく動いています。

小1「てんち」

勢いよく元気に書けています。「ん」や「ち」の最後のはらいが特によい。


小3「手まり」

伸び伸びと大きく、ていねいにかけました。

小3「わか水」

力強い線でしっかりと書けています。


小3「はつ日」

大きく筆を動かして、力強く書けました。

小4「新しい年」

ていねいにきちんと書けています。線が伸びやかできれいな作品です。


小5「広い世界」

一画一画をていねいに力強く書いています。

小5「平和の光」

しっかりとした線で書けています。中心線がきちんと通っています。


小6「四海太平」

4文字のバランスがとても良く、まとまった作品になりました。

小6「江山春色」

大きくゆったりと、伸び伸びと書けました。


中3「野花如雪」

行書のやわらかい線で美しく書けています。

高1「明鏡止水」心が清く澄みきっていること。

画数が違う4文字のバランスがとても良く、まとまった作品です。


高2「春和景明」

春の穏やかで明るい陽気のこと。

伸び伸びとした線で、流れも良くきれいに書けています。