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「掬水月在手」(水をすくえば月手にあり)遠くにある月も、水を手ですくえば、だれでもその手の中に月の姿を映すことができる、という意味です。
「水」「月」は篆書、「水」は青墨で書いています。
「蛤のふたみにわかれ行(ゆく)秋ぞ」
(蛤の(農)ふた(多)みに(二)わか(可)れ(連)行秋そ)蛤ー隷書 行、秋ー篆書
松尾芭蕉の「おくのほそ道」の結びの句です。「深まりゆく秋、離れがたい蛤の殻と身がふたつに引き裂かれるように、お別れの時が来た」という意味です。
「風遼気爽」(かぜはるかにして きそうなり) 秋風は遠くから吹き来たり、気は爽やかである、という意味。
勢いのある線質で、伸びやかに書かれています。
「村雨の露もまだひぬまきの葉に霧たちのぼる秋の夕暮」(村雨の(乃)露もまたひ(比)ぬま(万)き(支の(能)葉に(二)き(幾)り(利)た(多)ちのほ(保)る秋の(農)夕暮))
にわか雨が降った後、その露もまだ乾いていない槙の葉に、霧が立ち上っている秋の夕暮れ、という意味。
全体の流れが良く、墨の潤渇も生きた優しいかなの作品です。
「煙霞風月」(えんか ふうげつ)
煙のように立ちこめた霞、風や月 秋の自然の風景を表した言葉です。
力強い線で書かれています。草書のやわらかさもあり、動きのある作品です。
「細雨菊花天」(さいう きくかのてん)菊の花が咲き、空からは細やかに秋の雨が降って来る風景を表しています。
やわらかい線質が生きた草書らしい流れのある作品です。
「雲高気静」(くもたかく きしずか)
雲が空高く浮び、気は澄んでおだやかである、という意味。
一つ一つの字がていねいにバランスよく、力強く書かれています。
「松壑雲泉」(しょうがく うんせん)
高い山に繁る松、雲や泉 雄大な自然の風景を表した言葉です。
優しい線質で、落ち着いた雰囲気のある作品です。
「樹色入秋窓」(じゅしょく しゅうそうにいる) 秋の窓から色づき始めた樹木の風景が目に入って来る、という意味。
筆がよく動いて勢いのある作品です。線の強弱も生かされています。
「秋露如珠」(しゅうろ たまのごとし) 秋の露は白珠のように清らかであるという意味。
「秋」はのぎへんとつくりが左右逆の並びになっている字体です。動きが大きく、伸び伸びとした作品です。
「登山臨水」(やまにのぼり みずにのぞむ)山を登り、川を見下ろすという意味。
力強い線で、勢いよく書けています。
「秋聲金気流」(しゅうせい きんきながる) 木や木の葉のそよぎの音から秋の気配が感じられる、という意味。「金」は秋の気配を表します。
それぞれの字の大小のバランスがよく、リズム感がある作品です。
「千峰黄葉村」(せんぽう こうようのむら) 周囲の山々が黄葉した美しい村がある、という意味。
行書のきちんとした筆遣いの中にやわらかい流れのある作品です。
「金風玉露」(きんぷう ぎょくろ)
秋の風と玉のように美しい露、という意味。
力強い線で書かれています。墨の潤渇もよく、立体的な作品になっています。
「澄波皓月」(ちょうは こうげつ)
清らかな波と明るく輝く月 という意味。「皓」は白いという意味です。
やわらかい線でバランスよくきちんと書かれています。
「天高群星近」(てんたかくして ぐんせいちかし) 大空が高く晴れ、無数の星が手に取るように近く見える、という意味です。
楷書のきちんとした筆の運びの中に、柔らかさがあります。
「秋萬里」(あきばんり)
はるかかなたまで秋の風情が広がっている、という意味です。
それぞれの字のバランスがよく、ていねいな筆の運びで書かれています。
「鳥声清」(とりのこえ きよし)
鳥の鳴き声が清らかに聞こえる、という意味です。
一画一画をていねいに書いています。
「忘れめや葵を草に引き結び仮寝の野辺の露のあけぼの」 忘れようものか、葵を草に引き結んで旅寝した野辺の、露のおいたあの曙の景色を、という意味です。「葵」「仮寝」「野辺」などの画数の多い漢字とひらがながバランスよく書かれています。
「夏山に鳴くなる蝉の木がくれて秋ちかしとや声も惜しまぬ」 夏の山に鳴く蝉が木に隠れて、秋が近いのかと鳴き声が惜しまれる、という意味です。
きれいな線で、流れよく書かれています。
「夏山に鳴くなる蝉の木がくれて秋ちかしとや声も惜しまぬ」
やわらかい線で、かなの良さが出ている作品です。
「かぜ」
大きく元気いっぱいに掛けました。筆を入れるところ、止めるところが特にきちんと書かれています。
「とんぼ」
伸び伸びと力強い作品です。筆を大きく動かして勢いよく書けました。
「虫の音」
字の中心がしっかりと取れ、きちんと書かれています。きれいな線ですっきりとした作品になりました。
「お月見」
力強い作品です。はらいやはねが元気よく書けています。
「月の光」
元気に力強く書けました。特にはね、はらいが良い。
「山びこ」
大きく元気いっぱいに書けています。特にひらがなの字の形がまとまっています。
「満月」
線がきれいですっきりとした作品です。一画一画をていねいに書けました。
「虫時雨」(むししぐれ)
多くの虫がいっせいに鳴く声を時雨の音になぞらえた言葉です。きちんとした筆の運びで、勢いよく書いています。
「野分」(のわけ)
野の草を分けて吹く風。台風や秋の強風を言います。
それぞれの字の大きさを変えて、変化のある作品ができました。線がやわらかくきれいに書けています。
「秋燈」(しゅうとう)
秋の夜にともす灯りのこと。
伸び伸びとした、やわらかい線で書かれています。
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