「曹源一滴水」(そうげんいってきのみず)
曹渓の谷を源として発した一滴の水が天下を潤した、という意味です。初めはほんの一滴でも流れていくと周りに影響を及ぼすほどの力になるということ。「曹源」を隷書体で力強く、「水」は篆書体で流れる様子を表しました。
表装は、左右両端(柱)を細くする「茶掛け」という形で、茶室の床の間に掛けられるものです。
「秘すれば花なり」(ひすればはななり)
世阿弥の言葉で、秘めるからこそ花になるという意味です。隠すという中にこそ本当の感動があるということ。「秘」は篆書体です。
これも表装は「茶掛け」で、茶室の床の間に飾られます。
「千里月」(せんりのつき)
どこまでも月が照らしている、という秋の景色です。
「千里」を隷書体で、「月」を篆書体で書いています。
「月」が伸び伸びと大きく書けていて、広く照らしている風景が思い浮かぶような作品です。
「和致芳」(わしてほうをいたす)
おだやかなる美徳をまねく、という禅の言葉です。茶道に使えるように表装は茶掛けにしています。
全体に流れるような柔らかい線質で書かれています。
「明月輝林道」(めいげつりんどうにかがやく)
明るい月が林道の上に輝いている、という意味です。秋の美しい夜の風景を表した言葉です。動きのある線で、伸びやかに書けています。
「百菊満花」(ひゃくぎくばんか)
菊の花がたくさん咲き乱れている様子を表した言葉です。
金粉を全体に散らした紙に書きました。やわらかい線で華やかな作品になりました。
「霜入千林」(しもせんりんにいる)
霜が林全体に降りている晩秋の風景です。それぞれの字形が縦長、横長と変化に富んでいますが、それをうまく組み合わせてリズムのある作品に仕上がりました。
「遠水澄秋」(みずとおくあきすむ)
遠くに川が流れ、秋の澄んだ景色が広がっているという意味です。リズムのあるやわらかい線で書いています。
「雲高氣静」(くもたかくきしずななり)
空が澄み雲が高く、また気も澄み静かである、という意味です。勢いがあり、すっきりとした線で書かれています。
「紫紺野牡丹」(しこんのぼたん)
夏から秋に咲く紫の大輪花の名前です。ゆったりとした筆遣いで伸び伸びと書けています。
「登山臨水」
山に登り川を見下ろす、という意味です。
伸び伸びとした線質で、流れの良い作品です。
「雨収花竹涼」(あめおさまりかちくすずし)
雨が降りやみ花も竹も涼しげである、という意味です。
行書らしいやわらかい線でそれぞれの字がバランスよく配置されています。
「秋露如珠」(しゅうろたまのごとし)
秋の露は白玉のように清らかである、という意味です。流れよく、やわらかい線で書けています。縦長、横長の字のバランスもとれています。
「帰去来」(ききょらい―ーかえりなんいざ)
官職を辞して故郷に帰ること、またそれを望む心境をいいます。字の大小をつけて変化のある作品にしています。やわらかい線質で書けています。
「思無邪」(おもいよこしまなし)
邪心がなく純粋な気持ちをいう禅の言葉です。行書らしいやわらかい線質です。力強さも感じられる作品です。
茶室の床の間に掛けられるように、茶掛けの表装になっています。
「秋萬里」(あきばんり)
はるかかなたまで秋の風情が広がっている、という意味です。
楷書のきちんとした線の中にやわらかさがあり、優しい雰囲気がある作品です。
「秋立つと思ふばかりをわが宿の垣の野菊は早咲きにけり」
(秋立つとおもふは(者)かりを(越)わか(可)宿の垣の(乃)野菊は(八)早咲き(支)にけり(利))明治の文豪 伊藤佐千夫の歌です。
立秋と思ったばかりなのに、我が家の垣根の野菊は早くも咲いてしまった、という意味です。散らし、墨の潤渇がきれいな作品です。
小1「あき」
半紙いっぱいに伸び伸びと元気よく書けました。止めやはらい、はねもしっかりと書けています。
小3「おし花」
力強く、しっかりとした線で書けています。字の形も整っていて、まとまった作品になりました。
小3「まつ虫」
大きくしっかりと書けました。止めやはらいなどの筆遣いもきちんと書けています。
小3「山びこ」
一画一画をていねいに書いています。「び」「こ」のひらがなのやわらかい線も上手に書けました。
小4「空の星」
伸び伸びとした勢いのある線で、しっかりと書いています。特に「空」の字がバランスよくとてもよい。
小5「月夜」
力強い筆遣いで書いています。はねやはらいなども勢いがあります。
小5「天体」
素直できれいな線で書けています。特に「天」は左右のはらいがしっかりとできていてバランスもよい。
小6「虫時雨」
一画一画をていねいに、しっかりと書けています。字形も整っていてきれいな作品になりました。
小6「菊人形」
やわらかい、きれいな線質で書けています。「菊」「形」はバランスの取りにくい字ですが上手にまとめています。
中1「吟風」(ぎんぷう)
風にふかれながら詩歌を吟じること。
字の大小を生かして横書きの作品をうまくまとめています。行書のやわらかさも表現できています。
中3「月影」
行書の筆遣いを自分のものにして、動きのある作品になっています。
高1「白露」
「露」はバランスをとるのが難しい字ですが、うまくまとめて書けています。行書のやわらかい線質を生かして雰囲気のある作品になりました。
高2「野分」(のわき)
秋から初冬にかけて吹く強い風のこと。野の草が強い風が吹いて分かれてしまうことから、このように言います。
2文字の大きさのバランスが良く、やわらかい線質で行書の良さが十分に表されている作品です。
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